2017年の個人的ベストアルバム第2位は?「The Search For Everything」
Sponsord Link
年も明け新たに2018年がスタートするが
去年聞いたアルバムの中から
個人的なお気に入りを20枚セレクト
カウントダウン方式で発表していたのだが
年が明けてしまったので急いで続きをやっていこうと思う。
今回紹介するのは第2位の作品です。
John Mayer「The Search For Everything」
発売日は2017年4月14日
評価は☆☆☆☆☆
新・3大ギタリストの一人と呼ばれることもある
アメリカのシンガーソングライターの7枚目のアルバムが本作。
近年の過去2作ではルーツ・ミュージックに接近した音を鳴らしていたが
今作は1曲目で聞けるような初期作のようなアーバンテイストを取り戻している。
そう言うと原点回帰ぽく聞こえるかもしれないが
勿論、最新型にアップデートされた音になっているのが嬉しく
全体のバランスは過去最強で話題性はないかもしれないが
一家に一枚のマストアイテムとして、ぜひとも手に取ってもらいたい。
1.「Still Feel Like Your Man」評価☆☆☆☆☆
オープニングナンバーとしてはそれほど派手ではなく
どちらかと言えば地味な印象を受けると思うのだが
繰り返して聞けば聞くほどの恐ろしい強度を持ったクォリティー。
沁みる歌声も相変わらず健在でファンクテイストのギタープレイも
弾きすぎず音色もうるさすぎず、だが心地よいグルーブがあって
異常なバランスの良さを誇る至福のスルメソングである。
2.「Emoji of a Wave」評価☆☆☆☆
ポロポロと爪弾かれるギターが心地よい弾き語り系。
一見地味な印象をうけるがコーラス部分のメロディーは
雄大さを感じさせ聞き終えた後には幸福感が残る貫禄の一曲。
3.「Helpless」評価☆☆☆☆☆
アーバンな雰囲気のリフで幕を開けるファンク・ナンバー。
まずは余裕たっぷりのギター・プレイに耳が行く
やや弾きすぎかと言うほど長尺のソロも堪能でき
初期作が好きならば大満足の一曲に仕上がっているが
ギターの音色、フレーズ共にもろクラプトンと言うか
ブルースの土臭い香りが漂っている。
4.「Love on the Weekend」評価☆☆☆☆
この曲も手触りはアーバンサイドの一曲になると思うのだが、
メロディーの包容力がハンパなく全体の仕上がりとしては
ルーツミュージックの様にも感じる不思議な魅力を持った曲。
5.「In the Blood」評価☆☆☆☆☆
ルーツサイドの一曲で低めのキーで歌われるヴァース部分から
非常に耳馴染みがいいメロディーで高揚感が得られる。
特にギミックもないミニマルな構成だがメロディーの良さで
飽きることなくずっとループできる完成度である。
6.「Changing」評価☆☆☆☆☆
鍵盤弾き語りなイントロで既に十分カッコイイが
アイリッシュぽさも感じるバッキングが入った時の重厚感と
切り込むようなギターソロの流麗なフレーズが
哀愁を感じさせるようなメロディーと
ともに解き放たれる様は圧巻である。
7.「Theme from ”The Serch for Everything”」
心地よいアコースティックな手触りのインストナンバー。
8.「Moving On And Getting Over」評価☆☆☆☆☆
これぞジョン・メイヤー印のオリジナリティーで
アーバンテイスト溢れる軽やかなファンクナンバー。
カーティス・メイフィールドとクラプトンが同居しているような
歌声とギタープレイも凄いが全然濃厚ではない
サラッとした雰囲気にまとめているセンスがサスガである。
9.「Never On the Day You Leave」評価☆☆☆☆☆
ここで満を持して感のある
メロディーが染み入るバラード調の登場である。
それにしても優しいメロディーと
深いところまで染みていきそうな歌声は
聞いていて泣きそうであり感動的な一曲である。
10.「Rosie」評価☆☆☆☆
エレキの伸びのある響きが印象的だが
弾き語り色とブラスのせいか黒さも感じる一曲。
ソロプレイなどはブラスのようなフレーズと音色で
その場でセッションしているかのような臨場感もある。
11.「Roll it on Home」評価☆☆☆
サウンドがカントリーぽい楽しい雰囲気の曲であり
本作ではやや異質な存在と言える。
いきなりな感じは否めないが、人懐こいメロディーと
心地よいギター、丁度いい曲の長さで
飽きることなくアクセントになっている一曲。
12.「You’re Gonna Live Forever in Me」評価☆☆☆☆
口笛に鍵盤弾き語りの序盤は歌い方なのか
メロディーなのか、どことなくビートルズを彷彿させる。
中盤以降はストリングス使いで重厚な仕上がりだが
あくまで主役は歌でありメロディーである。
旅の終わりや別れを感じさせる様な寂しいメロディーだが
新たな一歩を踏み出す背中をそっと後押しするようでもある。
Sponsord Link