2017年の個人的ベストアルバム第5位は?「Villains」
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2017年も残りわずかになりました、ということで
私が今年聞いたアルバムを厳選してピックアップ
上位20枚の作品を勝手にランキングして
カウントダウンで紹介、今回の作品は5位です。
Queens Of The Stone Age「Villains」
発売日は2017年8月25日
評価は☆☆☆☆☆
これまで6枚のアルバムを出している
アメリカのバンドでそのサウンドは何とも形容し難い。
また作品を出すたびに評価が上がる一方で
最新作の本作も恐ろしい完成度を誇る。
最近ロックバンドを敬遠していたが、
本作は避けなくて本当に良かったと思わせる作品。
1.「Feel Don’t Fail Me」評価☆☆☆☆☆
80年代のNick Caveを引き合いに出したくなるような
いきなり不穏な空気が充満しているオープニングである。
1分47秒を過ぎたあたりから切り込んでくる
跳ねるようなリフは爆発力と中毒性を兼ね備え
一気に曲に引き込む吸引力がある素晴らしいもの。
リフだけでなくフリーキーなソロプレイを奏でるギターは
音色といいフレーズといい本当にクソかっこいい。
2.「The Way You Used to Do」評価☆☆☆☆
”悪党”が集うバーなんかで演奏していそうな雰囲気の
楽しく明るい?弾けるようなパブロックのような曲だが
フレーズの端々や歌い方にロカビリーの香りも漂い
まるで極悪なStray Catsが演奏しているよう。
メロディーはそこそこポップで軽快なドラムのサウンド
バリバリとガナル、ギターの音色がまたカッコよし。
3.「Domesticated Animals」評価☆☆☆☆☆
不協和音のようなメロディアスなイントロから
クセになる単音リフのフレーズの淡々としたループ
唸るベースと変則なビートのドラムはゆらゆら帝国を思い出す。
一筋縄ではいかない構成の曲だがメロディーが
たっているせいか、なかなか聞きやすくオススメの一曲。
4.「Fortress」評価☆☆☆☆
ギターの適度な濁りが気持ちいいイントロ
哀愁を感じさせるフレーズのループと
歌い上げるような歌唱とポップとさえ言えるメロディーは
今までとは手触りが違いサウンドスケープも独特である。
抑制されたエモーショナルなギターを堪能できる一曲。
5.「Head Like a Haunted House」評価☆☆☆☆
曲の雰囲気はパンクナンバーと言ってもいいと思うが
最早なんと形容していいのかわからないハイブリッドな音像である。
一発録りの様なやたらと生々しい演奏で
こちらの意識も臨戦態勢へ突入?
極端に短いわけでもないのだが一気に
駆け抜けていきアッと言う間に終わってしまう。
6.「Un-Reborn Again」評価☆☆☆☆☆
どことなくデヴィッド・ボウイやレイン・ステイリーを彷彿させる
歌唱法とアヴァンギャルドな雰囲気が漂う小洒落た曲だが
タメの効いたリフの音色は凶暴さを感じさせる。
ニヒルなメロディーはAlice in Chainsや
Stone Temple Pilotsなんかを彷彿させ
ポップさは備えるが憂鬱で曲全体も
終始暗いムードに覆われている。
個人的には大好物なんだが・・・。
7.「Hideaway」評価☆☆☆☆
ギターのサウンドやフレーズはダークサイドが
抑えきれずに溢れ出しているかのような
暗くも美しい雰囲気である。
そこにニヒルなメロディーが乗る
ミドルテンポなナンバーで完成度の高い曲が
これでもかと並ぶ本作ではやや地味な印象。
8.「The Evil Has Landed」評価☆☆☆☆☆
この曲ではギターを全編で弾きまくっているが
イントロのギターは音色、フレーズとも格別
ドラムスの力の抜けたような乾いた音もいい塩梅
そしてどこまでも掘り進んで行きそうなベースライン
適度なフリーキーさと構成力の高さで飽きのこないサウンドは
ファーストインプレッション、中毒性共に恐ろしく高い
超高性能なロックナンバーである、オススメ。
9.「Villains of Circumstance」評価☆☆☆☆☆
静かな立ち上がりだが不穏な空気感は相変わらずで
2分を過ぎるあたりでやっと盛り上がるのだが
音色、フレーズともにこれまでの曲とは違っていて
まるで映画のエンドロールで流れるような雰囲気である・・・
もちろん主人公が死んでしまうようなバッドエンドのね。
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