2017年の個人的ベストアルバム第15位は?「ETERNALBEAT」
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2017年も残りわずかになりました、ということで
私が今年聞いたアルバムを厳選してピックアップ
上位20枚の作品を勝手にランキングして
カウントダウンで紹介、今回の作品は15位です。
ねごと「ETERNALBEAT」
発売日は2017年2月1日
評価は☆☆☆☆
前作ではスパイス程度だった”打ち込み”の要素が
大胆に導入されていてる意欲作。
最初は面食らった部分もあり、これじゃない感がすごかったが
音のレイヤーも楽しめるようになると、これはこれでアリかと。
聞き慣れないうちはあまりピンと来なかったもののヴォーカルは
エモーショナルなロックチューンよりも
この路線の方がフィットしている気がする。
1.「ETERNALBEAT」 評価☆☆☆
オープニングは既定路線であったバンドサウンドとは違い
鍵盤の音を多用したエレクトロな要素を前面にだしたダンスチューン。
宇宙を漂流しているような浮遊感のある音で静かに幕を開ける。
「やまないBEAT」の声のあとに一気に色んな音が流れ込んできて
大音量で聴くと爆発力があるが、もう少しタメたほうが効果は絶大だった。
曲は漂流状態でどこかに着陸することなくフワッと終了するのが勿体ない。
2.「アシンメトリ」 評価☆☆☆☆
単体で聞いた時よりも前曲からの流れで聞くと別物で格別だった。
ブンブン・サテライツの中野雅之氏のプロデュースで話題になった?
曲であるが、早速イントロのUnderwold風な鍵盤の音色が
気持ちいい、そこにシンセベース!とドラムが絡んだときのカッコよさよ。
地味ながらギターもシューゲイザー的に吼えてみたり残響音が耳に残る。
曲もメリハリの効いた展開で飽きさせないが、とにかくひとつひとつの
音の強度が素晴らしくメロディーはキャッチーなのに硬派な印象があるのもGood!
3.「シグナル」 評価☆☆☆☆
この曲でも先述の中野氏が関わっているが
こちらの曲の方がより彼の影響下にある様な音作りである。
曲調もだが所々でモロにブンブンサテライツの
音になってたりするのはファンへのサービスか?
この曲でも「ぽつりぽつり」ではじまる部分での
残響、サウンドスケープがカッコ良く
特に最後のワンヴァースは短いながらも
エモいギタープレイも後からついてきてより美味しい。
4.「mellow」評価☆☆☆
ここまでの3曲はダンサブルで
アッパーな曲を立て続けに繰り出し
勢いで一気に聞かせてきた展開だったが
この曲と次の曲は落ち着いた雰囲気。
静かながらも抑制されたエモさを所々に感じるクールな曲で
特にきらびやかな音色を奏でるギターがカッコ良し。
5.「君の夢」評価☆☆☆
全体としては前の曲よりもアップテンポだが
イントロの印象が強く”静かだけどエモい”似た印象がある。
イントロの鍵盤のフレーズのループが結構耳に残ったのだが
結局イントロ以外で使われることはなく少し残念。
6.「DESTINY」評価☆☆
どちらかと言うと前作「VISION」期の作品であり
このアルバムの中では少々浮いた存在か。
シングル曲だけありメロディーは非常にキャッチーであり
色々な音のエフェクトが曲の中で鳴っていて玉手箱・・・
いや、よりチープな感じなので”おもちゃ箱感”のある一曲。
7.「cross motion」評価☆☆☆
この曲はBPM早めのアッパーなバンドサウンド。
各楽器の鳴り方が原点回帰といった趣のあるプレイで
現在のスキルで1stみたいな曲をやってみたらどうなるか
みたいな感じなのだろうか、とにかく勢いがある一曲。
メロディーのインパクトが今一つなのが惜しい。
8.「holy night」評価☆☆☆☆
可愛らしいイントロで幕を開けるが
少し憂いのあるメロディーで切ない歌詞と
ただポップで可愛いなだけではない一曲。
軽快なギターのカッティングとリズム隊が気持ちよいが
鍵盤は音色、フレーズとも儚げで美しい雰囲気すらある。
9.「Ribbon」評価☆☆
ずしりと響くベースとシンバルが不穏な雰囲気を醸し出すイントロ
まるでアジカンみたいなギターのリフとジャリッとした音色
コードストロークのギターソロなどが珍しいロックチューン。
コーラス部分では、らしさを感じる部分もありライブ映えしそうな曲。
10.「PLANET」評価☆☆☆
イントロは鍵盤のフレーズとVo.は可愛らしいが
わりと激しいギターと直線的なビートのベースが
入ってきて、その対比がオモシロい。
中盤のギターとドラムのフレーズも印象的で
適度な勢いもあり飽きることなく聞ける安定の一曲。
11.「凛夜」評価☆☆☆☆
結構隙間のあるサウンドは新鮮であり
鍵盤の響きとギターサウンドのせいか
アコースティックな雰囲気もある一曲で新機軸か。
なんとなくここからスピッツのカバーにつながる気もする。
このバンドは新たな可能性を感じさせる曲を
最後に持ってくるところがあるが戦略なのか?
エレクトロをフューチャーし新たなフェーズへと移り
今年2枚目となるアルバムのリリースも控えるなど
バンドが充実している様子が多分に見られる。
新作のアナウンスでは、さらに新しい要素も入ってるようで
傑作間違いなしといったところだろうか・・・
ハードルが上がる一方だが期待値を上回る新作であることを願う。
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