2017年の個人的ベストアルバム第13位は?「達磨林檎」
Sponsord Link
2017年も残りわずかになりました、ということで
私が今年聞いたアルバムを厳選してピックアップ
上位20枚の作品を勝手にランキングして
カウントダウンで紹介、今回の作品は13位です。
ゲスの極み乙女。「達磨林檎」
発売日は2017年5月10日
評価は☆☆☆☆
前作「両成敗」は良作だった印象だが
例のスキャンダル以降は
メディアの露出がほぼなくなってしまった。
てっきり、このまま干されて消えていくんだろう
と思っていた訳だが当然のように
3作目のアルバムを出してきたのには驚いた。
歌詞の内容も例の一件の影響かと思える内容が
散見するが、あえてそう見えるように
やっているようにも思える・・・深読みしすぎだろうか?
1.「シアワセ林檎」評価は☆☆☆☆
待望の新作のオープニングチューンは
軽快な鍵盤のリフでスタート。
曲全体をそのまま鍵盤が支配しながら進行し
ヴァース部分での矢継ぎ早に繰り出される言葉と
一転してわかりやすいサビのメロディーのコントラスト
ゲス極らしい男女のかけ合いを挟みながら演奏が
ハイライトへ雪崩れ込んでいく展開がかっこいい。
2.「影ソング」評価は☆☆☆☆
前半のファンクで鳴っていそうな鍵盤の音と
グニョグニョいってるベースがかっこいいがギターは?
ほのぼのとしたメロディーなのにクールな雰囲気だが
わかりやすい歌詞とサビのメロディーでキャッチーな曲。
3.「DARUMASAN」評価は☆☆☆
ようやく意味不明な”らしい”歌詞とギターがメインの曲。
サビじゃない部分のギターの音色と
サビでの鍵盤の音が素晴らしい。
曲の長さが短いがダラダラとやられるより
潔い感じがしてそこもよい。
4.「某東京」評価は☆☆☆
イントロからインパクトありすぎの印象的なスキャット?
歌というよりは語りのような歌が焦燥感を煽り
演奏も手数が多くアバンギャルドな雰囲気が全編で漂っている。
疲れている時に聞くと疲れ倍増なので注意。
5.「id2」評価は☆☆
前曲の忙しさから一転して紡ぐような
ギターのアルペジオが曲を主導していく。
メロディーも聞きやすく曲順として上手く配置されているが
これってゲス極?他のバンドでやればいいのにと思わないでもない。
6.「心地艶やかに」評価は☆☆☆☆☆
良曲が並ぶ今作でも屈指のかっこよさを誇る一曲。
裏声と抑制された演奏のイントロ
最初のサビ後のエフェクトの掛かった鍵盤の音色
コーラスの「パッパパー」でポップさをプラス
間奏部での各楽器のキメでアクセント
わかりやすい言葉の歌詞も含めて暗い雰囲気が最高。
7.「午後のハイファイ」評価は☆☆☆☆
全編でドラムのヌケが良く響きが気持ちいい。
よく動くベースも目立っていてリズム隊が主役?
リラックスした雰囲気があり、鍵盤の調べも心地よい。
8.「いけないダンスダンスダンス」評価は☆☆☆
ポエトリーリーディングのような男女の独白部分は
歌の部分よりも言葉が刺さってくるから不思議である。
特に「私は生きてる」って部分が怖すぎて本気ホラー。
演奏はプログレをディフォルメ化した様にめまぐるしい。
9.「勝手な青春劇」評価は☆☆☆☆
彼らしいギターフレーズが堪能できるイントロと
サビでは各楽器がひとかたまりになって迫ってくる印象。
特に曲の中盤での演奏の盛り上がりは熱いが
ここでもプログレ風の展開が多すぎるのがマイナスか。
メロディーはわかりやすく曲全体の印象はキャッチーである。
10.「小説家みたいなあなたになりたい」評価は☆☆☆☆
まずイントロのギターの音がかっこいい
そこに絡みついてくるようなベースのフレーズ
抜群のタイミングで挿入される女性コーラスが効果的だ。
何気にメロディーがドラマチックなのも良かった。
11.「id3」評価は☆☆☆
インタールード的な曲の第二弾だが
こちらは悲しいメロディーである。
囁く様な歌と鍵盤の音色で8曲目と似た印象を残す。
12.「Dancer in the Dancer」評価は☆☆☆☆
イントロの鍵盤のフレーズが頭に残る
リズムのせいか落ち着いた雰囲気だが
ベースはブリブリと鳴っている印象で
珍しくヒップホップ的なノリもあるか。
13.「ゲストーリー」評価は☆☆
軽快なカッティングと80’sな鍵盤の音色
そしてなにより多重コーラスが印象的な曲。
曲の構造はシンプルだがやや完成度が低い印象。
以前はシングルバンドっといった印象で
サビ以外は結構適当に作っているイメージがあり
アルバムの中でもいい曲とそれほどでもない曲との
落差が結構あったと思うが、今作は捨て曲なしの
素晴らしい作品になっていると思う、オススメである。
Sponsord Link