2017年の個人的ベストアルバム第12位は?「Sacred Hearts Club」
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2017年も残りわずかになりましたということで
私が今年聞いたアルバムを厳選してピックアップ
上位20枚の作品を勝手にランキングして
カウントダウンで紹介、今回の作品は12位です。
Foster The People「Sacred Hearts Club」
発売日2017年7月21日
評価☆☆☆☆
2011年のデビュー作、2014年の2作目とも
本国のチャートアクションでは結果を残している
アメリカはLAのバンドの3作目が本作である。
1.「Pay the Man」評価☆☆☆☆
インパクトのあるイントロでスタートするオープニングナンバー。
ヒップホップのようなヴァース部分でのリズム隊の演奏と
曲の終盤での泣き叫ぶような音色のギターが印象的で
得意のポップなメロディーは健在ながら全体的に暗い。
2.「Doing It for the Money」評価☆☆☆
広がりのあるメロディーがアメリカのバンドっぽいが
鳴っている音が無気質で、この曲も雰囲気は暗めだ。
何度かマリオが小さくなった音がした気がするが・・・気のせい?
3.「Sit Next to Me」評価☆☆☆☆
まず音が揺れているイントロがカッコイイ!
粘つくような歌とともにベースが鳴り出すんだが
あれ?音数が少ない様な・・・。
後ろの方ではナイル・ロジャース先生が弾きそうな
いい音色のギターが鳴っているんだけど
何でこんなに音量絞ってんだろう。
ポップさは健在だが気怠い感じのメロディーで
決してとっつきやすくはない。
4.「Sacred Hearts Club」 評価☆☆☆
ようやくPOPさ全開のらしいダンスナンバーの登場である。
イントロから薄くリヴァーブのかかった様な
キラキラなギターの音色に魅了される。
キャッチーなメロディーで耳馴染みは悪くないが
一本調子な展開でやや淡白な印象が残る。
5.「I Love My Friends」評価☆☆☆☆
ボコスカと鳴るドラムやパーカッションと
耳に残るフレーズを連発するベースと
リズム隊のいい仕事ぶりが目立っている曲。
相変わらずリヴァーブをまとったギターの音色がよく
それが入ってくると一気にカラフルな音像になるのが面白い。
メロディーも明るくキャッチーでファーストインプレッションから良い印象だ。
6.「Orange Dream」 評価???
シリアスな雰囲気の短いインストナンバーだが
何気に各楽器の鳴りが良かったりする。
7.「Static Space Lover」 評価☆☆☆☆
この曲でも深いリヴァーブのかかったギターの音色が
特徴的であるが弾きすぎてないところがポイント高し。
メロディーは今作で最もキャッチーで跳ねるベースといい
鈴の音が入るところなど今の時期はクリスマス感もあって
楽しそうな雰囲気に溢れている。
優しく歌われるVo.の中性的な声質は90’sの
ダイアナ・ロスやAce of Baseあたりを想起させる。
アルバムトータルで見ると暗い曲が目立つ今作では異色のナンバー。
8.「Lotus Eater」 評価☆☆
いきなりシンプルな音像のロックナンバーで歌い方も含めて
まるで違うバンドの曲が挿入されているかのようである。
耳馴じみのあるメロディーは「The Fratellis」なんかを思い出す。
9.「Time to Get Closer」 評価???
教会、お祈りといったキーワードが浮かぶような
雰囲気のインタールード的なナンバー。
10.「Loyal Like Sid&Nancy」評価☆☆☆☆
緊張感の漂う音が全編を支配しVo.の歌い方も含めて
ここでは「The Prodigy」を引き合いに出したくなる様な
サウンドであるが、裏声で歌っている部分などはR&Bの様でもある。
不穏さをプラスするような低音のストリングス?や
曲の後半での効果的な使い方など聞きどころ多し。
11.「Harden the Paint」 評価☆☆☆☆
サイレンのようなイントロや拍を強調するスネアが耳を突き
ドラムスティックを叩いてる音?や電子音が飛び交い曲の前半では
バンドとは思えない音像だが、曲の後半でギターが入ってくる
あたりで分厚い演奏になっていく展開が少々大げさだがエモい。
優しく歌われるヴァース部でのVo.の中性的な声質は
90’sのダイアナ・ロスやAce of Baseあたりを想起させる。
本当に色々な音が鳴っていて、そのどれもが効果的に機能しているが
情報量が多すぎてやや疲れるのが難点である。
12.「Ⅲ」評価☆☆☆
悲しげな美しいメロディーが印象的なドリーミーなナンバー。
音数の少いピアノしか鳴っていない部分などは
サウンドスケープのせいか、まるでゴスペルの様な荘厳さである。
決定打がないのが難点だが総じて質の高い曲が並び
今までの作品の中で最も好きかもしれない・・・。
しかし、はじめてこのバンドを聞くなら前作のほうが
ポップで入りやすいかもしれない。
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