2017年の個人的ベストアルバム第16位は?
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2017年も残りわずかになりました、ということで
私が今年聞いたアルバムを厳選してピックアップ
上位20枚の作品を勝手にランキングして
カウントダウンで紹介、今回の作品は16位です。
HAIM「Something To Tell You」
発売日は2017年7月7日
評価は☆☆☆
1.「Want You Back」評価☆☆☆☆☆
イントロの鍵盤の音が映画「トレインスポッティング」で使われた
Underwoldのあの曲のあの音に聞こえて仕方ない、大好きですけど。
控えめながら楽器の各パートも気持ちのいいフレーズを鳴らし
音数が少く隙間の多さを活かした楽曲を彩っている。
ただし主役は声である、3姉妹の声が絡みあう展開には完全にやられましたわ
ただでさえサビの語感がいいのに、コーラスも気持ち良すぎでしょ。
ついでにPVも良かった、こういうの日本でも流行るんじゃ?
2.「Nothing’s Wrong」評価☆☆☆
アメリカらしいスケールの大きい(大雑把とも言うが)
女性SSWが作りそうなポップなロックナンバー。
南部の香りが漂うギターが気持ちのいいフレーズを
連発して曲を盛り上げているが大げさな転調の割に
後半の展開がギターソロしかなく物足りないか。
3.「Little Of Your Love」評価☆☆☆☆☆
この曲もベースにあるのはアメリカンロックか
隙間がかなり多い音作りなのに音がいいのか
”しょぼく”は聞こえない。(いい意味でチープな音だが)
ギターの音も適度に歪んでいるが、ここでも弾きすぎず
歌の合いの手で入れてくるフレーズが心地良い。
おそらくやっていることは難しくないのだろうが
歌声はもちろん、コーラスや楽器のフレーズが
いちいち気持ちよくこの曲も癒されること必至である。
4.「Ready For You」評価☆☆☆
90年代のアイドルグループが歌ってそうな曲と音で
落ち着いた曲調で少しクールダウンといった感じか。
前半はベース、後半はギターの音色が気持ちよく
派手ではないが飽きさせないつくりである。
またキラキラ系の鍵盤はアイドル感を出すのに一役買っているか。
5.「Something To Tell You」評価☆☆
この曲はヴォーカルグループが歌ってそうで
歌メロとドラムがユニゾンしてるとこやコーラスなどの
声のコンビネーションが目立つも少々地味すぎるか。
6.「You Never Knew」評価☆☆☆
こちらはAOR感が漂うアダルトな感じである。
音がとても丁寧に施されているようで地味ながらも
アルバムの中でもいいアクセントになっている。
なんとなくMJを思い出しましたが・・・発声?
7.「Kept me Crying」評価☆☆☆
この曲は楽器の音色やVo.の処理のせいか
50’Sにタイムスリップしたようだ。
低音が目立つなんともアメリカ南部の匂いのする曲で
バラエティーに富んだ収録曲の中でも異質な存在である。
いきなりファズのかかったギターがバリバリと鳴り出すなど
柔らかいヴォーカルとの対比が何とも不思議な印象を残す。
8.「Found It In Silence」評価☆☆
この曲も第一印象はアメリカのSSWがやりそうな曲である。
この曲ではストリングスが曲を引っ張っていく主役だが
やや一本調子であまり強い印象が残らないか
メロディアスで非常に聞きやすいが地味な印象は変わらない。
9.「Walking Away」評価☆☆☆
音数も少く、歌も囁くように優しく歌われていて
収録曲の中でもとびきり柔らかい雰囲気である。
しかしこの曲も美しいながら一本調子で地味な印象だ。
10.「Right Now」評価☆☆☆☆
静謐で厳かな雰囲気のイントロで幕を明けるシリアスなナンバー。
序盤こそ地味だがキラッキラの鍵盤を挿入してみたり
生々しいギターのサウンドや力強いドラムプレイなど
彼女たちの曲では珍しく起伏のある一曲に仕上がっている。
下記のライブでは別の曲かと思うほど圧巻のパフォーマンスである。
11.「Night So Long Water’s Running Dry」
評価☆☆☆☆
最後は余計なものを一切排除したかの様な
これまた荘厳な趣のある一曲である。
今更ながら歌唱力の高さに気付かされるが
彼女たちのストロングポイントである歌、
ハーモニーを短いながらも存分に味わうことが出来る一曲だ。
後半は地味だが全体的にバラエティーに富んだ曲調で飽きない。
セッション感が強い曲が並び歌と音の絡みが楽しい
また随所で3姉妹の声のコンビネーションは見事で
リラックス、高揚感の両方が得られるチルに最適な一枚である。
最近の音が詰め込まれたロックやEDMに飽き飽きして
疲れている人たちに是非とも手に取ってもらいたい一品。
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