2017年の個人的ベストアルバム第10位は?「The Gift」 | D2通信

2017年の個人的ベストアルバム第10位は?「The Gift」

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2017年に聞いたアルバムの中から気に入った

おすすめの20枚をピックアップして紹介

今回の2017年のベスト20は第10位の作品

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Hi-Standard「THE GIFT」

発売日は2017年10月4日

評価は☆☆☆

 

再結成を望まれながら本当に長~い空白の期間を経て

昨年、突然「Another Starting Line」を発表して完全復活を果たした。

今作に収録されていないのが非常に残念だが

この作品と今回のアルバムは地続きなものだと思うので

是非揃えて聞いて欲しいところである。

特にタイトル曲はリアルタイムで彼らを聞いてきたものとして

歌詞とPVの効果、思い出補正も多分に含まれていると思うが

彼らの作品の中でも5本の指に入るぐらい気に入った曲になった。



 

まさかの再結成、まさかの新曲

そしてまさかの18年ぶりのアルバムが本作だ。

彼らは”ノスタルジーには浸らない”と歌うが

正直リアルタイムの世代は、それを抜きにした聞き方はできないかもしれない。

前置きが長くなってしまったがやっていきましょう!

 

1.「All Generations」 評価☆☆☆

幕開けは疾走感のある乾いたギターのワンフレーズで

畳み掛けるようにベースとドラムが雪崩れ込んでくる。

メロディアスだが割とバキバキの硬派な音で、全体の雰囲気が

2枚目のアルバム「Growing Up」の1曲目を引き合いに出したくなる。

随所にらしさを感じさせながらも2分弱で一気に駆け抜けていく・・・。

良くも悪くも当時とそんなに変わらない音や

フレーズがまるで時が止まっているようだ。



 

2.「The Gift」 評価は☆☆☆☆

ハイスタのアルバム2曲めにハズレ無しのジンクスは今作でも健在で

イントロから往年の名曲群を思い出す出足で期待値が高まる。

キャッチーで高揚感のあるメロディーにコーラスのハーモニー、

タイトな演奏と疾走感溢れる高速ナンバーに仕上がっている。

みんなが望んでいるであろうハイスタそのものと言っていい完成度で

そんな曲のタイトルにギフトってつけるところが粋である。



 

3.「Can I Be Kind To You」 評価は☆☆☆

ここでようやく新機軸、あまり聞いたことのない

ユーモラスな雰囲気を湛えたリフに

ユニゾンすようなリズム隊でバンド全体でリフを鳴らしてくる。

急にギターを掻きむしりトップギアに突入するが

メロディーは耳なじみよく聞きやすいか。

サビのタイトル連呼はまるで、優しく投げかけてくるようで新鮮。

 

4.「Going Crazy」 評価は☆☆

この曲もリフやギターのサウンドが荒々しく新鮮だ。

メロディーもハイスタらしくないがポップさは健在だ。

リフ、サビのメロディーが共に男臭く

珍しくハードロック臭が漂うギターソロを

含めてなかなか異色の出来である。

 

5.「Time To Crow」 評価は☆☆☆☆

それぞれのソロ活動で獲得した新しい音と

ハイスタらしいメロディーがある程度融合している曲か。

疾走感のあるタイトな演奏とサビでのかけ合いや

クセのあるリフはフロアを沸かすのに十分で

そのリフをはじめとしたメロディアスなギタープレイが耳をひく曲。

 

6.「My Girl」 評価は☆☆

とぼけた感じの気の抜けたイントロだが

とぼけたメロディーはそのままに疾走感溢れる

演奏にシフトチェンジしていく・・・

パンクバンドらしい、お約束の展開だ。

何気にアウトロのギターがいい感じである。

 

7.「Hello My Junior」 評価は☆☆☆

イントロから”らしい”キャッチーなメロディーと

明るい曲調でギタープレイも気持ちいいくらいに

単純なコードストロークで難しいことは一切しない潔さ。

Green Dayがブレイクした頃を思い出すが

シンプルさがかえってパワーを引き出してる感じ。

 

8.「Big Ol’Clock」 評価は☆☆☆☆

また静かにはじまり、途中から加速していくパターンかと思ったが

哀愁を湛えたメロディーを中心にすえたミドルテンポのナンバー。

歌メロが覚えやすくライブ映えすること間違いなしで

メロディアスなギターソロを含め往年のファンには堪らない

展開もあり、中毒性は今作でも一、二を争うんではないだろうか。

 

9.「We’re All Grown Up」 評価は☆☆☆

リフらしいリフがイントロから炸裂する曲で

メロディアスで軽快なギタープレイに

疾走感を加速させるベースとドラムのタイトな演奏

そしてコーラスのハーモニーと安心のハイスタ印であるが

ツインギターでハモりたい?ギターサウンドなど

新しい要素も上手くブレンドされているか。

 

10.「Punk Rock Is The Answer」 評価は☆☆☆

 

特別にメロディーがいいわけでもなく

演奏が凄まじいわけでもないのに

物凄いエネルギーを感じる不思議な曲で

ギターソロを含めて曲全体の雰囲気を例えると

パンクロック版演歌と言った佇まいである。

 

11.「Pacific Sun」 評価は☆☆☆

スカパラとの共演を思い出させるような

デスペラードな雰囲気のインストナンバー。

十分カッコイイんですけど、もう少しテンポを

抑えて隙間を作って貫禄を出した方が良かったんじゃ?

 

12.「I Know You Love Me」 評価は☆☆☆☆☆

イントロのディレイの効いた固いギターの音も新しい。

曲の展開や暗くはないが哀愁のあるメロディーが

ハイスタの名曲「In The Blightly Moonlight」を

引き合いに出したくなる素晴らしい出来栄えである。

 

13.「Bridge Over Troubled」 評価は☆☆☆

この曲は全体的に気だるげな印象でイントロ部が顕著である。

メロディーにも哀愁がまとわりついていて美味だが

キーボード?なんかの装飾音と展開が大げさで

GUNS系のハードロックになってる気がしないでもない。

まぁ、これはこれで好きですけども・・・。

 

14.「Free」 評価は☆☆☆

イントロのギターはアコギ?のストロークが新鮮で

ほんのり爽やかささえも感じるメロディーをも獲得。

前の曲もそうだったが鳴らしている音は

これまでと大差ないサウンドなのに

全く違うバンドのようにフレッシュな印象である。

 

15.「Friend Song」 評価は☆☆☆☆

アメリカのロックバンドがやってそうなカントリーぽい

アコギ弾き語りといった雰囲気の曲で非常に新鮮だ。

横山健の飾らない性格が滲み出ているようで

優しいメロディーとこの曲調が結構ハマっていて意外とよい。

 

16.「Cabbage Surfin’」 評価は☆☆

前の曲で本編は終了した様な気になってしまい

この曲はアンコール一発目といった雰囲気だ。

音の方はポイッちゃ~ポイけれども

特にここが見せ場と言える様なトコロもない

インストナンバーであります。

 

総括すると曲数は多いけれども一曲が短いのでサクッと聞けてしまう。

なんだかんだで、従来のハイスタらしさをついつい求めてしまいがちで

最初は肩透かしをくらった感じだったが

中盤からは憂いを帯びたメロディーの曲が多く

それが好物な私は自然と耳が食いついていった感じで

全体の印象はかなり良く過去作と比べても遜色ない良作。


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